琵琶湖周辺の歴史スポットを一周して巡る!史跡50選パート1長浜・湖北エリア

琵琶湖 その他の城
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琵琶湖周辺には彦根城や長浜城といった有名な城がありますが、
実はかつて近江には1,300もの城が築かれていたと考えられています。

戦国時代には織田信長や豊臣秀吉も重要視した地であり、
数々の戦の舞台にもなってきた事は御存知の方も多いと思いますが、
さらに遡り、『古事記』にも近淡海ちかつあはうみ淡海あはうみなどの記述が見つかっており、
城や館跡、砦、神社はもちろん、古墳なども多く発見されています。

滋賀県は「高島・湖西エリア」、「大津エリア」、「草津・湖南エリア」、「近江八幡・東近江エリア」、「甲賀・信楽エリア」、「彦根・湖東エリア」、「長浜・湖北エリア」の7つのエリアに分かれていますが、
今回はその中でも琵琶湖周辺の6つのエリアの史跡を城郭を中心に紹介します♪

そして本記事では長浜・湖北エリア(長浜市・米原市)をご紹介します☆
続きとなる高島・湖西エリア以降の記事はコチラ↓

草津・湖南エリアからスタートする場合はコチラ↓

琵琶湖周辺の歴史スポットを一周して巡る!史跡選パート3草津・湖南、近江八幡・東近江、彦根・湖東エリア

エリア境付近の場合は順路の関係で別エリアで紹介している場合があります。


新幹線、車どちらとも比較的アクセスしやすい
米原から反時計回りにスタート!

鎌刃城

☆続日本100名城

湖北と湖南を結ぶ要衝の地として、京極氏・浅井氏と六角氏がたびたび奪い合った城です。
城主の堀氏は浅井長政に臣従しましたが、織田信長が近江に侵攻すると降伏し、
長政によって攻められ落城しました。
姉川の戦いの後は織田家の領地となりましたがすぐに廃城となりました。

城地:山城(標高384m)
所在地:滋賀県米原市番場(地図
所要時間:2~3時間
遺構:石垣、土塁、堀切、竪堀、虎口など
アクセス:JR東海道本線・米原駅から湖国バス「東レ・カーボンマジック行」乗車、「番場」下車、徒歩約20分で登城口
     北陸道・米原ICから5分(駐車場有)
スタンプ設置場所:Cafe&Gallery「源右衛門」(地図
御城印購入場所:番場資料館(地図
HP:鎌刃城公式サイト
※蛇や山ヒル、熊や猪などに注意

太尾山城

江南・江北の境目に位置する事から、佐和山城や鎌刃城同様に、
境目の城として応仁の乱のころ築城されたものと考えられています。
中山道と北国街道の分岐点を押さえる位置にあり、佐々木六角氏と京極氏、
後に浅井氏の勢力争いの重要な城となりましたが、
織田信長による浅井氏攻めの後に廃城となりました。

城地:山城(標高254m)
所在地:滋賀県米原市米原(地図
所要時間:1時間
遺構:堀切、土塁など
アクセス:JR東海道本線・米原駅から徒歩約12分(湯谷神社と青岸寺に登城口)
     北陸自動車道・米原ICから10分
     名神高速道路・彦根ICから16分 (駐車場有)

大谷吉継の首塚

関ヶ原の戦いで、西軍の参謀として参陣した大谷吉継の首塚と伝えられる石塔です。
西軍の敗北を悟った吉継が、敵に首を渡さないよう、湯浅五助の介錯で自刃し、
甥の僧・祐玄が首を錦の袋に入れて、敦賀の逃亡の途中に、この地に埋め隠したといわれています。

所在地:滋賀県米原市下多良131(地図
アクセス:JR米原駅から徒歩約15分
     米原ICから車で10分

朝妻湊跡

朝妻湊は古くから東海・北陸地方の人の行き来や荷物の運搬など、
湖上交通の要港として発展し、秀吉が京の大仏殿建立の際には、尾張や美濃から木材を運搬し、
木曽義仲の後続部隊の出陣時にも朝妻湊を経て戦地に向かうなど、重要な役割を果たしました。

所在地:滋賀県米原市朝妻筑摩(地図
アクセス:JR北陸本線 ・坂田駅 徒歩 30分
     北陸自動車道米原ICから車で約15分

岩脇蒸気機関車避難壕

太平洋戦争末期の頃に作られたと言われる防空壕で、
空爆から蒸気機関車を守るためのものです。
普段は立入禁止となっていますが、定期的に見学会が行われています。

所在地:滋賀県米原市岩脇24-2(地図
アクセス:JR北陸本線 ・坂田駅 徒歩 30分
     北陸自動車道米原ICから車で約7分

若宮氏館跡

山内一豊の妻・千代の誕生の地です。
千代は近江浅井家の家臣・若宮喜助友興の娘として生まれ、
後に山内一豊を内助の功で支え、信長の「馬ぞろえ」や関ヶ原前夜の「傘の緒の密書」などの逸話が残されています。

※千代の出身地に関しては諸説あります。

所在地:滋賀県米原市飯(地図
アクセス:JR北陸本線 ・坂田駅 徒歩10分
     米原ICから約15分(駐車場有)

下坂氏館跡

☆北近江城館跡群

室町時代初めから戦国時代まで続く村落領主・下坂氏の屋敷跡です。
約90メートル四方の土塁と堀に囲まれた城郭遺構が残り、
建物は江戸時代の建造ですが、主屋や門が残っている他、
この屋敷内には下坂氏の菩提寺不断光院が現存しています。

所在地:滋賀県長浜市下坂中町(地図
アクセス:JR田村駅 徒歩20分
     北陸自動車道長浜ICから車で15分
開館時間:9:00~16:00(最終入館15:30)
料金:大人(高校生以上)300円、小・中学生150円

横山城

浅井長政によって築かれましたが姉川の戦いの前哨戦で織田信長に奪われ、
豊臣秀吉が城番となり、賤ヶ岳の合戦の際に改修され、
長浜城とともに後方基地として利用されました。
また、山麓の石田町は石田三成の出生地としても知られています。

城地:山城(標高312m)
所在地:滋賀県長浜市石田町(地図
遺構:堀切、土塁など
アクセス:JR琵琶湖線長浜駅から湖国バスで「石田」下車
     北陸自動車道長浜I.C.から10分(駐車場有)
御城印販売場所:石田会館(地図

長浜城

長浜城 模擬天守
長浜城 模擬天守

☆琵琶湖4城

天正元年(1573)に羽柴秀吉が浅井氏攻めの功で織田信長から浅井氏の旧領であったこの地を拝領し、
当時今浜いまはまと呼ばれていたこの地を信長の名から一字とって長浜に改名しました。
秀吉の出世城として有名です。
小谷城で使われていた資材などを流用して築城されましたが、
長浜城の廃城後は資材の大半が彦根城の築城に流用されており、
彦根城の天秤櫓は、長浜城から移したものと伝えられています。
城の一部が琵琶湖に水没し、琵琶湖湖底遺跡となっている事でも有名です。

所在地:滋賀県長浜市公園町10-10(地図
アクセス:JR北陸本線・長浜駅 徒歩7分
     北陸自動車道 長浜ICから車で15分
開館時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
料金:大人(高校生以上)410円、小・中学生200円
関連施設:長浜城歴史博物館(模擬天守内)
御城印購入場所:長浜城歴史博物館

三田村氏城館

北近江城館跡群

京極氏、浅井氏に仕えた三田村氏の居城でした。
土塁の高さは2メートルから3メートル、幅5メートルほどあり、
姉川の合戦時には朝倉景建の本陣が置かれ、姉川古戦場の一つとして知られています。

所在地:滋賀県長浜市三田町(地図
アクセス:JR北陸本線・虎姫駅 徒歩約1時間10分
     北陸自動車道長浜I.C.から15分

虎御前山砦群

織田信長の小谷城攻略の際に築かれた前線砦群です。
虎御前山の尾根上に古墳が点在している利点を活かし、ほぼ山全体に砦を築き家臣を配置しました。
山の最高所にある伝織田信長陣をはじめ、滝川一益・柴田勝家などのものと伝わる陣跡が残っています。

城地:山城(標高230m)
所在地:滋賀県長浜市中野町(地図
遺構:土塁、横堀(空堀)、竪堀、虎口など
アクセス:JR北陸本線・虎姫駅 徒歩約15分(矢合神社に登城口)
     北陸自動車道・長浜ICから15分(駐車場有)
御城印購入場所:虎姫時遊舘地図

小谷城

小谷城本丸石垣
小谷城

☆日本100名城
☆中世三大山城

浅井家が3代にわたって居城としており、浅井長政、お市の方、浅井三姉妹ゆかりの城です。
織田信長との戦いで浅井家が滅んだ後、羽柴秀吉に与えられましたが、
秀吉は長浜城を築いたた、そのまま廃城となりました。
清水谷には、平時における浅井氏と家臣たちの館跡があります。

城地:山城(標高495m)
遺構:空堀、土塁など
所在地:滋賀県長浜市湖北町伊部(地図
アクセス:JR北陸本線 ・河毛駅 徒歩 40分
     北陸自動車道・長浜ICから15分
     小谷城スマートICから5分
関連施設:小谷城戦国歴史資料館地図
御城印購入場所:小谷城戦国歴史資料館

山本山城(山本城/阿閉山城)

平安末期築城の古い歴史を持ちますが、
戦国時代には、京極氏の被官である阿閉氏が居城としました。
浅見氏が浅井氏の勢力下に組み込まれると小谷城の支城となりました。
その後浅井氏が織田氏によって滅ぼされると織田方となり、
山崎の合戦時は明智方となり、その戦いに敗れた後は廃城となります。

城地:山城(標高325m)
所在地:滋賀県長浜市湖北町石川(地図
遺構:帯曲輪、土塁、横堀(空堀)など
アクセス:JR北陸本線 ・河毛駅 徒歩50分 (宇賀神社と朝日小学校に登城口)
     北陸自動車道小谷城スマートICから車で約12分
     長浜ICから20分

古保利古墳群

古墳時代の初期から後期・終末期に至る、132基の古墳からなる大規模な古墳群で、
前方後円墳8基、前方後方墳8基、円墳79基、方墳37基で構成されています。
邪馬台国時代の古墳も確認されている、国内最古級・最大級の古墳群として有名です。

所在地:滋賀県長浜市高月町西野(地図
アクセス:JR高月駅 徒歩50分
     北陸自動車道・木之本ICより10分(駐車場有)

田上山砦

元亀争乱の際に朝倉氏の軍勢が布陣していたといわれていますが、
築城年代や築城者は断定されていません。
賤ヶ岳の合戦では、羽柴秀吉軍がこの地に砦を築きました。
そして秀吉の弟・秀長の軍勢1万5千が在陣しました。
付近の木之本地蔵院は秀吉の本陣として知られています。

城地:山城(標高323m)
遺構:土塁、堀、土橋など
所在地:滋賀県長浜市木之本町黒田(地図
アクセス:JR北陸本線・木之本駅 徒歩約26分
     北陸自動車道・木之本ICから7分(駐車場有)
御城印購入場所:木ノ本駅ふれあいステーションおかん地図

以上15ヵ所となります。
もちろん他にもたくさんの史跡がありますので、
発見次第立ち寄るのもおすすめです。

長浜・湖北エリアは熊や鹿、蛇や害獣などに注意が必要な山城も多く、
行く際は十分に気を付けてください。

琵琶湖を一周して史跡を巡る旅の続きの記事と紹介している内容は下記の通りです。

「長浜・湖北エリア」ここ☆
鎌刃城、太尾山城、大谷吉継の首塚、朝妻湊跡、岩脇蒸気機関車避難壕、若宮氏館跡、下坂氏館跡
横山城、長浜城、三田村氏城館、虎御前山砦群、小谷城、山本山城、古保利古墳群、田上山砦

「高島・湖西エリア」
大溝城、清水山城、打下城、田屋城、白鬚神社、義経隠れ岩
「大津エリア」
坂本城、膳所城、宇佐山城、壺笠山城、大津城、浮御堂、唐崎神社

「草津・湖南エリア」
小堤城山城、浮気城、多喜山城、永原御殿跡
「近江八幡・東近江エリア」
安土城、八幡山城、観音寺城、長光寺城、星ヶ崎城、佐生日吉城、水茎岡山城、北之庄城、新町通り
「彦根・湖東エリア」
彦根城、佐和山城、目賀田城、勝楽寺城、玄宮園

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